自然釉をまとった陶器と織に集う輝く個性たちの世界を存分に楽しめる展が開催されました。
陶と織 展

千葉県八千代市の自宅で織物作家として活動を続ける児島氏の元に
画家や洋裁など、他の分野で作家活動をなさっているメンバーが集い、
同好会として児島氏から織を学び、己の分野の技術や経験を活かし作製した
個性豊かな織り作品がそろいました

織反を洋服に

洋裁家のSさんは自身が織った反地を
素敵な洋服に仕上げました
洋裁家の織り
赤いジャケットは紅絹(もみ)の裂き織り

自分流の織りを目指して
自分流の織り、オリジナルの織りの確立を
目指すTさん
色の組合せを考えて
可愛い猫のタペストリー
キルト作家Sさんは
裂き織りに猫をパッチワークタペストリー風に
ガラス絵ぽい織りですね
ドット的なビビットカラーの絵織りは
ガラス絵作家K氏のタペストリー
裂き織りのバッグ
日本画のNさんは自分の好きな色彩を裂織りしてバッグに仕上げました

児島氏は通常の織り作品の他に、絵織り作品を手掛けます。糸を筆や絵の具のように
自在に扱い仕上げた作品は、絵画とも刺繍とも異なる独自の雰囲気を持つ作品です

赤毛のアンの世界を絵織りで
【 アボンリー 】

細かい手仕事です
【 ほおずき】

児島氏と古くから親交を持つ今井理桂氏は、青森県黒石市にて烏城焼(ウジョウヤキ)を主催し、
世界最長の登り窯を築窯中の陶工です。登り窯で焼かれた作品は自然釉の美しさと力強さ溢れる作品です

今井理桂 自然釉 大瓶
土と炎と情熱の塊り
今井理桂 自然釉 三筋壺
絵も言えない色彩を放つ三筋壺
陶と織展 会場-1 陶と織展 会場-2
小さくてもこの迫力 陶と織展 会場-3
陶と織展 会場-4 京成バラ園を絵織りで
三筋工房 陶芸作品 陶と織展 会場-5

陶と織展にお越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。
期間中、多くの方々に作品を御高覧、手にしていただき大変有難く思っております。

「自宅に機がある」それだけの立場でスタートした同好会のような集まりですが、
メンバーは各々、元が才溢れる方々なので織り以外の事では多くの事を教わり、
手伝ってもらいながら、作品作りや展開催にこぎつける事ができました。

固いモノと柔らかいモノ_ 素材や技法はまったく異なる陶芸と織りですが
作品を作り上げる気持ちは通じるモノがあるとの思いから、今回の展を開催させて頂きました。
あこがれだった今井理桂先生の情熱的な作品とも共演でき、
自分なりに少しステップアップ出来たと思っております。

メンバー一同、「次回の作品展」にも思いがよぎっております。
もしまた機会がございましたら、その際には是非また遊びに来てください。

児島 照子