きもの温故知新

- 衣舞 -
2012年 1月27~29日 up 2012.02/07
千葉駅近くで着道楽のお店を営む衣舞さんが、
江戸更紗・大島紬・造形織物など上質の素材と、確かな伝統技を
活かして生れた、新しいきもののスタイルを提案されました。
展示の様子・1 展示の様子・2

週末三日間の展示会、連日多くの着物好きの方々で賑いました。
会場風景・1 会場風景・2
会場風景・3 会場風景・4
気軽に広げて合わせられるのがいいですね!
似合うわ〜

今回の展示会は、「きもの温故知新」を主旨とする
染元・織元3社のご協力を得て開催することができました。
  江戸更紗 二葉苑
目移りするほど多くの反物がありました 懐かしさと新しさ 生地が変ると、同じ柄でも表情が異なります
 新宿は上落合で創業90年を超える染元の二葉苑は、江戸更紗を中心に展示されました。
 何枚もの形紙から生れる異国情緒あふれる柄からは、さらなる可能性を感じられます。
 染めの体験もできる二葉苑_ 既存のお着物の染め直しや、着尺への染付も相談にのってくれます。
  大島紬 紬のふくはら
シンプルな大島紬 もう、これだけの技を持つ<BR> 白の花織をあしらえて
紬のふくはらが提案する大島は「鹿児島の職人のこだわりをさりげなく」
着物は人がきるもの、あくまでも人が主役です。 更に着姿には帯や帯上げなどが加わります。
柄をできるだけ除き、コーディネイトを邪魔しない、シンプル故に手を抜かない_
そんな大島を提案しています。
  造形織物八寸帯 千藤
ぽこぽこ 可愛いです
今、着物マニアの間で、注目の造形織りを造り出す京都の千藤(ちとう)。
シンプルモダン・愛らしさ_ その立体的な模様は、刺繍ではなく織りで造形されています。
着姿の中で柔らかな曲線となる帯のお太鼓に、この造形が出るとモダンアートのような美がありました。


お寒い中、「きもの温故知新」をご高覧くださいました皆様、ありがとうございました。

どんなにすばらしい伝統技から生み出される物も、時代の流れから外れてしまうと
存続が危うくなる現在、着物産地の多くも危惧する状況にあります。
一度消えてしまえば、二度と復活させることはできない伝統技_
今回の「温故知新」は文字通り、その風前の灯の伝統技を発揮し
現代の着物スタイルに沿う品々を展示いたしました。
おかげさまで、多くの着物好きの方々に遊びに来ていただき、
「少しは着物文化の存続にお役に立てた…」と、自負しております。

今回、思わずも数多くの品を並べる事ができ、御来展いただいた方々からも
「みんな好くって、目移りしちゃう!」と嬉しい悲鳴が聞こえてきました。
また期間中、染元・織元が在展しておりましたので、普段聴けない着物産地のお話や、
製造のお話を興味深く聞く事もできました。
ひとえに、二葉苑・紬のふくはら・千藤 三社のご協力を感謝いたします。

機会がありましたら、またこのような展を開催したいと思っております。
その節は、ぜひ気軽に遊びに来てくださいませ。 
主催:衣舞