チチたちの作品展

今井理桂   土屋忠夫・説子

2012年 3月17~20日
青森は黒石で作陶を続ける実父、闘病の身でありながら、妻と一緒に色紙に思いを綴る義父。
娘さんが中心となり、二人のチチの作品展を開催されました。
展示風景〈1〉
壁面には色紙作品、展示台に陶芸作品
見応えのある会場になりました。
展示風景〈2〉
自然釉 大壺 自然釉 花器
烏城焼;今井理桂氏の作品は、赤松を薪とした窖窯と登り窯で焼成しています。
釉薬はいっさい使用せず、窯の中で薪の灰が作品に付着し、
それが高温になって融けて表面を覆う、自然釉陶芸作品です。
焼き上がりが一品一品全て違い、その力強い存在感は独特の作風となっています。
色紙〈1〉   色紙〈2〉
脊髄小脳変性症という難病と闘いながらも、日々感じたことを詩に描く土屋氏。
水彩画は妻の説子さんが描く、ご夫婦の共同作品です。
来場者〈1〉
大勢の友人・知人が遊びに来てくださいました。
来場者〈2〉  色紙〈3〉
ゆっくりやさしく人生をおだやかに 来場者〈3〉
陶板 蹲
三筋壷と扁壺 色紙〈4〉

私にとって大切な二人の父の作品を展示した、「チチたちの作品展」を
ご高覧くださいました皆様、まことにありがとうございました。
今回、実父は手術後の影響で残念ながら来廊できませんでしたが、多くの皆様に自然釉作品を
愛でて頂いた事、大変喜び、感謝しておりました。
また、闘病中の義父の作品は、人に見せる為に描き始めたのではありませんが、
こうやって多くの方々にご高覧頂けた様子を見て、さらなる創作意欲も湧き、
闘病への糧となり、娘としても大変嬉しく思っております。

最後になりましたが、今回の展を開催するにあたり、関係各位・家族に多大なる
ご協力を頂けました事、娘としてもお礼申し上げます。
M.土屋